こんにちは。
2021-03現在、クレー射撃を始めるため、銃砲所持許可取得に向けて動いています。
銃砲所持許可についての記事
>>クレー射撃の始め方!銃砲所持許可を取得①-猟銃等講習会合格まで-【狩猟・クレー射撃】<<
そしてせっかく銃を持つのなら狩猟にもチャレンジしようと思い、狩猟免許試験を受けてきました。
この記事では、狩猟免許に必要な書類、事前講習の内容や必要性などについて解説します。
狩猟にこれからチャレンジしようと思っている人、興味がある人にとっては特にお役に立てる内容になっています。
それでは見ていきましょう。
記事の内容(もくじ)
ここから私の価値観などについて、前置きの話をします。
あまり価値が無いかもですけど、お付き合い頂けると嬉しいです。
少々長めになっていますので、本題が知りたい方は読み飛ばしてください。
最初の見出しへJUMP ←クリックで飛べます。
狩猟って、普段の生活にはまったく馴染みがない話ですよね。
以下の1文を、見たり聞いたりしたことはないでしょうか?
「ヒトの脳は狩猟採集時代から大きく変わっていない」
この文は、私の好きな心理学や、行動経済学の本に頻繫に出てきます。
具体例
「なぜ筋トレが続かないのか?」
「人はなぜ不合理な判断をしてしまうのか?」
「人が信頼関係を築こうとする理由は?」
これらの問いの答え
「それは狩猟採集時代からのXXが理由です」
こういったパターンです。
狩猟採集時代のヒトは、とにかく生き延びるために必死に狩猟をしていました。
現代は命がけで狩猟に行かなくてもお腹いっぱいに食べられる時代です。
ヒトの脳が狩猟採集時代からそれほど変わっていないのであれば
・どれくらい大変なのか?
・どんな風に感じるのか?
シンプルにこういった好奇心があります。
要はなんでもやってみなければ分からないから、とにかくやってみようかなという話です。
以上が、狩猟をやってみようかなと思った理由です。
スイマセン、前置きが長くなりました。
それでは本題に入っていきましょう。
狩猟するには免許が必要
狩猟をするには狩猟免許が必要です。
山に入って行って、勝手にイノシシやシカなどを獲ってはいけません。
狩猟免許を取得後、各都道府県に狩猟者登録をして、さらに狩猟税を納めてやっと狩猟ができるようになります。
銃で狩猟するなら銃の所持許可+銃猟免許が必要ですし、わなを仕掛けるならわなの免許が必要。
私と同じように、猟銃で狩猟をしようと思う場合は
- 銃砲所持許可
- 狩猟免許
- 狩猟者登録
- 狩猟税の納税
この4つが必要。
やることが沢山あって結構ハードル高いですよね。
狩猟に興味があっても「そんなに面倒ならやらんわ」という人も多いのではないかなと。
一方で、狩猟を何十年と続けている方も多いみたいで、狩猟に魅力があるのは間違いないと思っています。
私は手始めに、散弾銃やライフル銃で猟ができる第一種銃猟免許を受けました。
試験当日の様子を見ていると、わな猟免許もセットで取得するのがセオリーのようです。
狩猟免許試験は40名程度の方が受験しており、その中で第一種銃猟のみ受けている人は私を含めて4名くらいでした。
精神的な余裕があれば、ワナと銃の狩猟免許をセットで取得することをオススメします。
狩猟免許の種類
狩猟免許には以下4種類あります。
免許の種類 | 使用できる猟具の種類 |
網猟免許 | 網(むそう網、はり網、つき網、なげ網) |
わな猟免許 | わな(くくりわな、はこわな、はこおとし、囲いわな) |
第一種銃猟免許 | 装薬銃(ライフル銃、散弾銃)、空気銃(圧縮ガス銃を含む) |
第二種銃猟免許 | 空気銃(圧縮ガス銃を含む) |
受験に必要な書類など
必要な書類や手数料について
- 狩猟免許申請書
- 猟銃・空気銃所持許可の写し(すでに所持許可がある人)
or 医師の診断書(統合失調症や麻薬中毒者でない証明) - 写真1枚 縦3.0cm×横2.4cm
- 申請手数料 1免許につき5,200円の県収入証紙
- 返信用封筒 (自分宛、切手を貼っておく。受験票+案内が送付されてきます)
銃の所持許可が無い人は医師の診断書が必要。
診断書はかかりつけ医に書いてもらうと良いです。
かかりつけ医以外で診断書を書いてもらえるのは「精神保健指定医」ですが、診断書の料金は5,000円~(私の住居近くの場合)とやや高めな印象です。
かかりつけ医だと2,000円で書いてもらえました。
事前に電話でどっちが安くなるか確かめておくと、夜ごはん代の節約になります。
事前講習について
福井県は試験の約1週間前に試験対策の事前講習会があります。
申し込み制希望者のみで、福井県での事前講習費用はテキスト代込みで9,000円でした。
◇事前講習の受講必要性は?
結論、事前講習会は受けるべきです。
なぜなら、鳥獣判別や実技試験は、事前講習を受けているのが前提の試験内容だからです。
筆記試験だけに限れば、事前講習を受けなくても過去の問題集をしっかりとやっておけば受かると思います。
したがって初めて狩猟免許を受けるのであれば、事前講習を受けないとまず受からないと思います。
勉強代と思って、ここはケチらずに講習を受けておきましょう。
YouTube動画に色々と講習会の様子が出てはいますけど、観るのと実際にやるのとでは勝手が違うので、YouTubeだけでは試験突破は難しいと思います。
試験当日の内容や様子
スケジュール
第一種銃猟の場合
※私の経験に基づく具体例です。地域や時期によって差があると思うのでご了承ください。
10:30~10:45 事前説明
10:45~12:15 知識試験
13:00 知識試験の合否発表(不合格だと昼からの試験が受けられない)
13:30~ 鳥獣判別試験
13:45~ 屋外で目測試験
14:00~ 銃の取り扱い試験
14:30頃に終了
わなと銃猟、網猟とわな猟など、併願の場合はもっと忙しいです。
感想としては、知識試験の時間が問題数に比べて長すぎです。
半数以上の方は途中退室していました。
せめてあと30分は減らすべきだと思う。
時間が足りなくて落ちる人は、そもそも不適格かなと思いました。
知識試験
初心者は全部で30問。経験者は10問です。
過去問をちゃんとやっておけば、70点以下ということはないはず。
初心者は間違いが9問以内なら合格です。
ちなみに、私が受けた日はなんと全員合格でした。
適性試験
- 視力試験(運転免許証の提示で省略可)
- 聴力試験
- 運動能力
体に不自由が無ければ問題ないです。
5分くらいで終了。
技能試験
技能試験は以下3種類の試験をして、70%以上の得点で合格です。
・目測(猟銃免許のみ)
・猟具の取り扱い
■鳥獣判別
全部で16問でます。
試験に出た狩猟鳥獣(覚えている限り。記憶違いあるかもなので悪しからず)
非狩猟鳥獣は5~6種類出ました。カモシカだけ出たのを覚えています。
感想として、思っていたよりとても簡単でした。
判別試験はきっと100点の自信があります。
カモや鳥が難しいんですけど、試験にはほとんどでませんでした。
落とすのが目的の試験ではないのかなと感じました。
本当の試験というより、勉強する気があるかをテストしている印象。
試験対策に参考になるサイト
鳥獣判別のサイト①
このサイトで勉強しておけば大丈夫です。
もう1サイト勉強できるサイトがあるのですけど、直リンクすると上手くとべないので、「鳥獣判別」でググってください。
■目測
10m、30m、50m、300mの目測をします。
7つの目印があって、それぞれ何番目にあるかテスト。
一番奥が300m確定です。
少し練習して感覚掴んでおけば問題ないでしょう。
事前講習では何メートルが出題されるか分からないようなことを言っていたのですが、環境省のサイトではしっかりと明記されています。
【目測】 ※第一種銃猟・第二種銃猟のみ試験を実施、間違えた場合、1種類につき5点減点
- 第一種銃猟の場合
300m、50m、30m、10mの目測を実施- 第二種銃猟の場合
300m、30m、10mの目測を実施
■実技(猟具取り扱い)
実技試験は、致命的な減点がある試験です。
例えば以下
「銃の組み立てができない -31点」
これをくらうとほぼ一発アウト。
事前講習の際に、「分解~組み立て~装弾~射撃」は確実にできるように、何度も繰り返し練習しておくことをおすすめします。
模擬銃で練習できることが、事前講習を受ける最大のメリットです。
私は試験の前の週に射撃場にて射撃教習を受けていたこともあって、銃の扱いは問題ありませんでした。
猟銃の実技は三人一組で受けます。
銃の種類は
①上下2連
②自動
③水平2連
この3種類。
私の後ろにいた方は、自動銃の装弾方法が分からずあたふたしていました。
自動銃は分解組み立ては一番簡単ですけど、弾の装填はややこしいです。
どの銃でテストになるかは順番の運次第。
何度も言いますけど、どの銃でもバッチリ扱えるように事前講習でマスターしておきましょう。
まとめ
狩猟免許試験について最後まとめです。
費用について
事前講習について
試験
まだ試験の合否は届いていませんが、きっと合格していると思います。
万一不合格だったり、わな猟の試験を受けたりするときにはまた記事をUPします。
それでは今日もよい1日を!
参考にしたサイト