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ちきりん『自分のアタマで考えよう』要約とアクションプラン【書評】

2021年5月28日

こんにちは。

 

ちきりんさんの著書『自分のアタマで考えよう』の書評をしていこうと思います。

 

突然ですが、「仕事ができる社会人」ってカッコよくないですか?

男は特に”カッコいい”を追求する生き物ですよね。

 

学生時代は ”運動ができる or 勉強ができる=カッコいい” でした。

 

社会人になると、”仕事ができる=カッコいい” ←この方程式があることを知ります。
仕事ができる人になると、まず食いっぱぐれないし、自然に会社での地位も向上していきます。

 

仕事ができる人になるためには、考える力がとっても大切。

ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」は考える力を鍛えるひとつの答えです。

 

本から学んで実践し、自分のモノにできれば必ず頭ひとつ抜き出られます。
なぜなら、大半の人は本を読んで勉強したり努力したりなんてしないから。

 

本を読む時間がない忙しい人や、私自身このブログを読み返して要点を振り返れる内容の書評にしていきたいと思います。

 

1.自分のアタマで考えようの基本情報

『自分のアタマで考えよう』は

「考えるって、つまり何なの?考えるって何をどうしたらいいの?」

を教えてくれる1冊。

 

豊富な具体例や分かり易いイラスト、ちきりんさん独自の切り口で、読み物としても面白い本。

 

▼基本情報

タイトル:自分のアタマで考えよう 知識にだまされない思考の技術
著者:ちきりん
出版:2011年10月
価格:1,400円+税

 

▼Amazonでの書籍紹介

月間200万PVを誇る人気ブログ「Chikirinの日記」の筆者による初の完全書き下ろし。
ユニークな記事を生み出す独自の思考法を公開します!

◎プロ野球の将来性
◎結論が出ない会議の秘密
◎少子化問題のゆくすえ
◎婚活女子の判断基準
◎消費者庁が生まれた真相
◎就活で失敗しない方法
◎自殺の最大の原因
◎電気代の減らし方
◎NHK、BBC、CNNの違い

など、社会問題や日常の疑問を考えながら、「ちきりん流・思考の11のルール」をわかりやすく解説します。

出典:Amazon

 

▼著者情報

■抜粋

2005年開設の社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数のアクセスと読者を誇る。
『自分のアタマで考えよう』『マーケット感覚を身につけよう』『自分の時間を取り戻そう』はシリーズ累計30万部のベストセラーに。
その他の著書に『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』『「自分メディア」はこう作る!』などがある。

 

2.要約まとめ

 

『自分のアタマで考えよう』を、凄く絞って以下の3点に要約しました。

 

①「自分のアタマで考える」とはインプットをアウトプットに変換すること
②最初に決めるべきは、意志決定のプロセス
③情報をあらゆる角度から分析し、結論を出す

 

ひとつずつ解説します。

 

2-1.「自分のアタマで考える」とはインプットをアウトプットに変換すること

 

考えるとは、インプットとなる情報を元に、自分のアウトプット(何らかの結論)を出すこと。

 

Aさん「私は考えました!」

Bさん「じゃあ、あなたの結論は何?」

Aさん「えっ・・・?考えてただけなんですけど」

このように、結論が何も出てこないのであれば、考えたフリをしているだけでホントは何も考えていません。

 

「考えていないのに、考えたつもりになってしまうこと」

 

よくある例としては「作業」です。

「作業」と「思考」は似ていますが、まったく違うモノ。

表計算ソフトを操作したり、情報を集めたりしている時間は作業であって、考えている時間ではありません。

 

考えるとは

・この数字はグラフにしようかな?それとも表にするべきかな?グラフにしよう。
・このデータを使ってこの結論を主張しよう!
・未来はこうなっていきそう。

上記のように、なんらかの結論を出したときこそ「考えた」わけです。

 

考える=インプットをアウトプット(結論)に変換する

この一文を覚えておきましょう。

 

2-2.最初に決めるべきは、意志決定のプロセス

 

超重要プロジェクトの顛末

ある分野に進出するべきかどうかを判断する重要な会議。
回を重ねるごとに資料は分厚くなり、あらゆる可能性の分析と検討がなされているが、一向に何も決まらない。
結局結論が出ないまま月日が過ぎてしまい、意志決定が先延ばしにされていく。

「会議の為の会議」「目的が不明になっていく会議」を経験されたことはないでしょうか?

こういったことが起こる原因は「誰も考えていない」から。

 

私たちが何かを決めるとき、情報とは別に意思決定のプロセスが必要。

 

例えば洋服を買う時に「1万円以下の洋服しか買わない」と事前に決めておかなければ、何万円もする洋服から数千円の手頃な洋服まで、あらゆる服を検討することになってしまいます。

最初に意思決定のプロセスを超具体的に考え決定し、どんな情報を集めればいいのか、どんな分析をすればいいのかを決めておけばムダな作業をする必要がなくなります。

 

2-3.情報をあらゆる角度から分析し、結論を出す

 

結論を出すときに重要になるのがデータの分析。

データ分析において必要な作業を7つ、以下に箇条書きでまとめました。

1.データを見たら、なぜ?だから何なの?を問う
次にこの先はどうなるのか?を予想する。予想した結果から、自分がどう行動するか結論を出す

2.考えモレを防ぐために分解図を使う

3.分析は比較が基本。縦と横で比較しよう
横:例えば競合他社 他者比較
縦:過去と未来などの時系列・判断基準はシンプルが一番!基準が複雑だと決められない

4.議論のレベルを揃える。レベルが揃ってないと議論がかみ合わずに正しい結論を出せない

5.情報にはかけるフィルターが大事
どんなフィルターを通して情報を得るかによって、最終的に得られる結果も変わってくる

6.データをトコトン追い詰める。そのデータから言える要約は本当に的を得ているか?

7.グラフの使い方で思考の生産性は大きく変わる!
円グラフ、棒グラフ、階段グラフ・・・適宜使い分けを!

これらすべてを網羅し分析を進めるのは大変ですが、「イチからやり直し」に比べてコストは遥かに小さくなります。

先ほどの「②意思決定のプロセス」の前に「③あらゆる情報分析」を始めてしまうと、なにも決まらない重要プロジェクトのようになってしまうので、順番だけは間違えないように。

 

3.書評まとめ

『自分のアタマで考えよう』は序章と第一章だけでも読む価値あり。

・考えるとは、アウトプットすること
・意思決定のプロセスをまず決めること

以降の章は、より具体的な方法論が書いてあり、こちらも場面に応じてとても参考になると思う。

 

思考する力は技術であり、磨いて鍛えることができます。

 

普段サラリーマンをしていて思うコトは、自分を含めて「みんな全然考えていないな」ってことです。

一般企業でちきりんさんのレベルの思考力がある人は役職者でもごく僅かだと思う。

 

いつでも本の内容を引き出せるように、何度も読み返して鍛えることが重要なトレーニング本だなと感じました。

 

4.『自分のアタマで考えよう』がおすすめな人

この本を特におすすめしたい人。

職場で「もっと考えろ」「アタマを使え」と散々言われ、「これ以上どうやって考えたらいいんでろう」と悩んでいる人です。

 

これから社会人になる人、さらには学生にとっても凄く役に立つ1冊です。

50~60代のシニアより、若い人にほど読んで欲しい。

大学生~社会人3年目までくらいの人が読むと、社会全体の生産性がすごく高まると思います。

 

5.明日から実践するアクションプランは?

明日から実行していきたいアクションプランが2つあります。

①その日考えた時間を見える化する

②昨日より考える時間が少なくならないようにする

この2つのアクションプランを日々実践すると、必ず思考力が高まります。

この2つを覚えておくのも大変だし、毎日実践となるともっと大変です。

しかし、カッコいい大人になるために頑張っていきましょう。

 

年齢を重ねると作業効率は落ちていきますので、思考力を高めて自分の価値を落とさないようにしたいですね。

 

6.まとめ

まとめです。

・考えるとはインプットをアウトプットに変換すること。
・最初に決めるべきことは、意思決定のプロセス。
・情報はあらゆる角度から分析し、モレがないように。
・考えている人はめっちゃ少ない。自分が考えられる人になって頭ひとつ抜けよう。
・考えた時間を見える化し、昨日よりも考える時間を意識して取ろう。

この本の内容がひとりでも多くの方に実践され、社会の生産性が高まれば、著者のちきりんさんもきっと喜んでくれるはず。

よかったら、紙の本も手に取って読んでみてください。

 

「ちきりん流・思考11のルール11」はこちら。

・いったん「知識」を分離すること!
・「意思決定」のプロセスを決めること!
・「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと!
・あらゆる可能性を探ること!
・縦と横に並べて比較してみること!
・判断基準の取捨選択をすること!
・レベルをごっちゃにしないこと!
・自分独自の「フィルター」を見つけること!
・データはトコトン追いかけること!
・視覚化で思考を深化させること!
・知識は「思考の棚」に整理すること!

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

今日もよい1日にしていきましょう~!


 

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