こんにちは。
私がここ最近、推しに推している”ちきりん”さんの著書
『マーケット感覚を身につけようー「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』
の要約と書評です。
このマーケット感覚を鍛える為、今日から実践できるアクションプランも合わせて考えてみました。
社会の市場化が進む中、「マーケット感覚」を持っている人、持っていない人とでは、この先好きなように生きられるかどうかにも関わってきます。
マーケット感覚を持っていないと、会社から不本意な転勤を命ぜられたり、仕事を急に失ったりするかもしれません。
2019年には、トヨタ自動車の社長が「終身雇用を守っていくのは難しい」と発言されており、この先々は個人の能力がより重要な時代になっていくと予想されます。
なぜならこの発言は、「能力が無い人はクビにしたい」ということだから。
『マーケット感覚を身につけよう』は、これからの不確実な時代を生き抜いていく為のヒントが詰まった本です。
前置きが長くなりました。
それでは本題に入っていきましょう。
記事の内容(もくじ)
1.マーケット感覚を身につけようの基本情報
『マーケット感覚を身につけよう』は「論理思考」の対となる力を解説した本。
「論理思考」を身につけたい人は『自分のアタマで考えよう』がおすすめ。
以前の書評記事リンクを貼っておくので、よかったら合わせて見てもらえると嬉しいです。
>>ちきりん『自分のアタマで考えよう』要約とアクションプラン【書評】
1-1.本の基本情報
タイトル:マーケット感覚を身につけようーー「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
著者:ちきりん
出版:2015年2月
価格:1,500円+税
1-2.著者の基本情報
■紹介文抜粋
2005年開設の社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数のアクセスと読者を誇る。
『自分のアタマで考えよう』『マーケット感覚を身につけよう』『自分の時間を取り戻そう』はシリーズ累計30万部のベストセラーに。
その他の著書に『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』『「自分メディア」はこう作る!』などがある。
1-3.Amazonの書籍紹介文
マーケット感覚を身につけると、世の中の見方がガラッと変わります。
たとえば、◎“ジャパネットたかた"が本当に売っているものとは?
◎今後は公務員こそ安心できない!?
◎「日本の消費市場」には国際競争力がある!
◎「市場創造」という新概念
◎私的援助こそ弱者を切り捨てる!?
◎難関資格職業に就くことの危険性
◎英語の勉強はもう報われない!?
◎市場は「入れ子構造」になっている
◎就職市場でNPOに負けているビジネス部門
◎「非伝統的な価値」の出現
◎羽田空港に国際線が復活した驚きの真相とは?などなど。詳しくはぜひ本書をお読みください!
出典:Amazon
2.マーケット感覚を身につけようの要約
一言で要約するならば
これだけでは分かりにくいと思うので、次の3つに分解します。
・マーケット感覚とは価値を認識する能力のこと
・社会はこれからもっと市場化していく
・マーケット感覚を鍛えるには5つの方法がある
それぞれ解説していきます。
2-1.マーケット感覚とは価値を認識する能力のこと
ふっと足もとをみると、大きな金塊が突然出てきました。
きっとあなたは大興奮しますよね?
「金1gって、今の相場いくらだっけ?」
「やったー大金持ちだ!」
これは、大人はみんな
「金塊には価値がある」
ことを知っているから。
幼児の目の前で同じことが起っても、幼児には金塊の価値が認識できないため、嬉しくもなんともありません。
しばらく観察して、飽きたらもう見向きもしないでしょう。
このような、金塊に対する大人と幼児の反応の違いが、マーケット感覚の有無の差です。
モノやサービス、目に見えない個人のスキルに至るまで、あらゆるモノの価値を見抜く能力の重要性がイメージできると思います。
2-2.社会はドンドン市場化していく
市場(マーケット)とは、需要と供給を結び、価値を交換する公の場のこと。
社会の市場化が進んでいる例を婚活に当てはめてみると
このように、過去の時代だったら絶対に出会えなかった二人が、市場化が進んだ今はマッチングできるようになりました。
市場化が進んだ今の時代、婚活だけでなく、仕事や大学においても、もはや全国でなく全世界が比較対象となっています。
魅力的な市場はどこにあるのか?
自分が評価される市場はどこなのか?
市場化が進むとゲームのルールが変わります。
このメリットを受け取れるように、マーケット感覚を鍛えて市場を見極める力を身につけましょう。
2-3.マーケット感覚を鍛えるには5つの方法がある
マーケット感覚の重要性は理解したので、次は鍛える方法です。
本書で紹介されている方法は次の5つ
その①プライシング能力を身につける
その②インセンティブシステムを理解する
その③市場に評価される方法を学ぶ
その④失敗と成功の関係を理解する
その⑤市場性の高い環境に身を置く
1つずつ解説すると相当長くなってしまうので、後述するアクションプランに落とし込んでいきたいと思います。
本書でも約半分のページ数を割いて説明しているので、詳しくみたい方はぜひ本をどうぞ。
3.マーケット感覚を身につけようの書評
金塊の話は本書の冒頭で出てきます。
このように、モノの価値を測ることの重要性だったり、市場を理解して適切な場所で取引することの重要性を再認識させてくれました。
金塊の価値を知ることも大事だし、それを評価してくれる市場があることを知っていることも同じくらい大事です。
誰しもが、自分の中に金塊やダイヤの原石を持っています。
学んで磨いて大きくして、自分の価値を高く評価してくれる市場にいつでも飛び込んでいけるよう準備していきたいですね。
4.今日から実践できるアクションプラン
マーケット感覚を鍛える5つの方法を、今日から実践できるアクションプランに落とし込みました。
先ほどの5つの方法をおさらいします。
その①プライシング能力を身につける
その②インセンティブシステムを理解する
その③市場に評価される方法を学ぶ
その④失敗と成功の関係を理解する
その⑤市場性の高い環境に身を置く
これらを、具体的なアクションに落とし込んでみます。
①何かを買うたびに、一旦値札は忘れて自分なりに値付けをしてみる。
「これは1,000円で売られているけど、この価値を手に入れられるなら5,000円くらい払ってもいいな。」など。
②インセンティブシステム(馬にとってのニンジン)を理解し、どうしたら適切な行動をしてもらえるか考える
問題に直面したとき、「どうしたら自発的に動いてくれるだろう」と考え実行する。
安易に罰則や規則を作らない。
ニンジンは形のないものでもOK!
③組織でなく、市場に評価してもらえるようにとりあえず行動する
じっくり案を練っている間に市場は変化する。とりあえず投下して、反応を見る。
ブログやTwitterで発信する際に、100%になるまで作りこむよりも、とりあえずは50%の出来でも良いから発信してみる。
④さっさと失敗する。失敗しないひとはチャレンジしてない人、行動してない人
学校や読書、講演会で学ぶのも良いが、市場に出て失敗して学ぶことが大事。
自転車の乗り方を研究しても乗れるようにはならない。
③と似た部分があるが、考えすぎずに「やってみましょう」を口癖にする。
⑤市場性の高いところに身を置く。
ラインやフェイスブックは閉じた空間なので、市場性は低い。反応は前もって決まってしまっている。
市場性が高いTwitterやブログに挑戦しよう。
5.まとめ
最後に復習しておきます。
・マーケット感覚とは「価値を認識する能力」のこと。
・マーケット感覚は鍛えられる。
・市場に評価される人は会社でも評価される。しかし会社で評価される人が市場で評価されるとは限らない。
・市場で評価される人になることが、さらに実力社会になっていく世の中で必要なこと。
・マーケット感覚を鍛えるには5つの方法がある。
①値付けをする
②ニンジンについて考える
③とりあえずやってみる
④たくさん失敗して学ぶ
⑤市場性が高い場所に身を置く
本書では、ふんだんに具体例を交えて解説されており、より理解が深まると思います。
気になった方はぜひ手に取ってみてください。
以上です。
お読みいただきありがとうございました。
今日もよい1日にしていきましょう!
記事が気に入ってもらえたら、こちらの書評もぜひ見てやってください。
>>ちきりん『自分のアタマで考えよう』要約とアクションプラン【書評】