2022/11/15
解禁日に初出猟し念願の獲物を1羽ゲット!!
この日初めての狩猟をしてハンターズハイを体験したり狩猟本能を感じたり獲物を捌いたりと充実の1日になりました。
また、猟後に仲間で食べたBBQは過去最高でした。
・・・
このブログは初出猟から丸1年以上経ってしまってから書いてますが、初めての猟で感じたこと学んだことは今も鮮明に覚えているのでその記録。
初出猟までの道のり
いつも射撃でお世話になっている師匠に、解禁日のカモ撃ちグループ猟に誘っていただきました。
実のところ猟友会の入会&狩猟者登録は2021年度からしていたのですが2021年度は一度も出猟することなく終了。
ただお金を払っただけで終わってしまってました。モッタイナイ。
出猟できなかった(しなかった)理由は主に2つ
- 何をどうしていいか分からず放置
- じぶんから積極的に声掛けをしなかった
お金を払っただけで終わるという惨めすぎる同じ過ちを繰り返さないため普段から師匠に
「2022年度は絶対に行きたいですチャンスあればぜひお誘いお願いします。」
と頼んでいました。
そんなこんなで解禁日のグループ猟に誘ってもらうことに。
当日は朝5時過ぎに集合。
服装はワークマンで買った上下セット+猟友会ベスト+猟友会帽子+長靴の装備でしたが、
「そんないいカッコしてきたんけ?」
とツッコミが入り、「コレ使え」とカッパ上下をくれました。
当日朝はたしか曇り空でしたけど前日は雨だった?朝露?で狩猟中に下半身は相当ビショビショになったのでカッパは重宝。
いつも世話をやいてもらってありがとうございます。ホント感謝。謝謝。
グループカモ撃ち猟の流れ
- パーティを二手に分ける
①先方の追い出し役 ②後方の迎え撃ち役 - 追い出し役がため池にそーっと近づいていくと同時に後方は陣形を整えながら発砲準備
- 追い出し役がため池のカモを撃つ
- 一斉に飛び立つカモを後方がそれぞれ撃ち落とす
ため池ごとに繰り返し。
このあたりの勝手なんかも全く理解していませんでしたので、一番最初のため池ではどんな流れなのか見学だけして実射はしませんでした。
この日初めてお会いした方も多い中、ド素人のわたしが後方で銃を構えてたらちょっと不安だろうなというのも理由のひとつ。
我ながら慎重派です。
飛んでくるカモを次々と落とす先輩猟師の背中がやたらカッコよく見えたのと
「パンパンパパーパンーッ!」
としばらく鳴る銃声が花火みたいやな~と感じてました。
と色んな方が言われてましたが日の出とともに鳴る銃声は祭りスタートの合図ですね。
▽こんな感じのところを沢山周りました
いざ本番
2番目に向かった池で
”次は先頭で撃たせてやる”
と言われて追い出し役をすることに。
先輩の猟師とそーっと池に近づいていきドキドキしながら弾を込め準備。
射場では何度も撃っている猟銃ですが外で撃つのはもちろん初めてです。
とても緊張するのと同時に
「ホントに撃っていいのか?」
「矢先はホントに大丈夫?誰も近くに隠れてないよね??」
「いつ撃てばええんですか?」
みたいなことを考えてました。
モタついていたので ”はよ撃て” と言われ池のカモに向かって無心で3発連続発砲!
あとで振り返ると池にはちゃんとカモがいたんですが、わたしの目には池しか映ってませんでした・・・
何羽か中ったような気もしましたが冷静に周りを見られていなかったので結果がどうだったか不明です。(汗
よってこのラウンドはわたしの中ではノーカウント。
池に落ちたカモは釣り竿のような道具で回収していました。
3、4ラウンド以降ようやく慣れてくる&初ゲット!
以降は色んな池を周ったのですが、獲物不在や射程外もあって発砲機会が無いこともままあります。
ようやく次の発砲機会があったとき、飛ぶカモに向かって無心で3発撃ち見事に1羽命中!?
狙ったカモがわたしの発砲したタイミングで後方に落ちていきました。
グループ猟だと相撃ちもありえるので自分の撃った弾で落ちたのか自信は無かったのですが、
師匠から「1羽落としたんでねぇんか?」と声掛けてもらってようやく ”自分で落とせたんだな” と信じられました。
半矢のカモを素手で止め刺し
一斉発砲のあと各自で落とした獲物の回収になるのですが、落ちた中には半矢でぴょこぴょこ逃げるカモもいます。
わたしの落としたカモ?か分かりませんでしたが、ちょうど近くを逃げるカモがおり仲間のひとりから
「捕まえて~」
と言われて手づかみで捕まえると、次は
「しめてもて~」
と言われました。しめるってどうしたらいいですかと聞くと、首をねじって止めるんだよと教わりその通りに。
思えば大きめの生き物を殺生したのってこれが初めて。
狩猟を始める前は
などとぼんやりと思ってるだけで実際のシーンを想像していませんでしたが
いざ実践!
の段になると無心でした。
何も感じないというかそんなの考えているヒマがないというかやるしかないというか・・・。
△マガモの方を止めはしましたがじぶんが落としたカモかは不明
あたりまえだけど射撃練習と実猟はつながってる
飛ぶカモを撃っているとき ”頬付け” ”肩付け” は完全に無意識でした。
なんなら耳栓もしてないのに発砲音すらちっとも気になりません。
無心で追って撃っていたので頬付け肩付けはめちゃくちゃだったと思われです(汗
先方でじっくり構えて撃ったときには思いませんでしたが、あらためて普段からの射撃練習は大事だなとしみじみ。
こういう原体験があると普段の練習にも熱が入るよな~と思いました。
もっともっと練習!!
ハンターズハイ
初めて獲物を落としたあと、仲間で次の猟場へ向かうときの運転中に突然ハンターズハイ(ランナーズハイのハンター版)を感じました。
快晴の澄んだ青空を見ていたらじわじわ~っと幸福感があり脳内物質がドバドバでる感覚。
隣に乗っている師匠に
「今日誘ってもらってほんとーーーにありがとうございます!!」
と何度もお礼。
こんなことがあたまに浮かんでました。
獲物をゲットしたアドレナリン、協力する仲間の存在、最高の秋晴れ、これらが重なって幸せな気分でした。
猟後にはみんなでBBQ
ひととおり池を周ったあとは獲ったカモを持ち寄ってのBBQタイム。
羽毟りや産毛のバーナー焼きも初体験しました。
△アタマと手足がないとよく見かけるチキンですね
青空の下、獲れたてのカモ肉&仲間が持ち寄ってくれた色んなお肉&自家製の巨大ネギでBBQをしたんですが
これが人生で過去最高に旨いBBQでした。
カモネギとは良くいいますがほんとーに相性バツグン。こんなにねぎが旨いと思ったことなかったですマジで。
塩コショウをおおめにぶっかけて焼いてたべるのがマジで旨い。
捌き方を習う&食べる
バーベキューの後お土産に2羽ほどいただいて地元に帰り師匠にそのままカモの捌き方を習いました。
サササーっと手際よく数分でお肉にしちゃうのホントすごい。
血はよく洗う、辺なところは丁寧にとる、なるべく可食部を多く取るなどポイントをおさえて教えてもらいました。
YouTubeにもたくさん動画あるし人それぞれの捌き方があるようですがこの時に動画を撮らせてもらって2023年も復習しながら捌いてます。
△お肉にしたあとの写真を撮ってなかった
捌き方を習ったあと家に持ち帰り新鮮なうちに奥さんにたべてもらいました。
気になるリアクションは
「うまー!」
「新鮮ー!」
「レバー甘い~!」
と喜んでもらえてこちらも大満足。
猟は家族に獲物を持って帰る喜びも大きいです。
わたし普段は料理をしないのですがじぶんの出したものを喜んでもらえるのはこんなに嬉しいモンなんですね。
これから料理に目覚めるのか!?
カモ撃ちって戦争みたい・・・?
グループで行うカモ撃ちを見ていて&やってみてもうひとつ感じたこと。
それは
「なんだか戦争ごっこをしているみたい」
です。
一斉に空を飛んでくる沢山のカモたちはさながら敵の戦闘機みたいでした。
それらを撃ち落とすと斜め45度で落ちてくるカモの様子は撃墜された戦闘機を想起します。
戦争映画でよく見るあのシーン。
”戦争みたい”
じゃなくて
”戦争ごっこみたい”
というように感じたのはやはりこちらには大きなリスクがないからだと思います。
なんだか子供の遊びに似たような感覚を覚えました。
このあたりも本能として絶対あるよな~と。
まとめ
初出猟のまとめ。
- 念願の1羽ゲット!
- カモ撃ちは戦争ごっこみたい
- 射撃音がうるさく感じない&無心になる
- 射撃練習と実猟はつながっている ▷ 練習!!
- ヒトは長らく狩猟採集で生きてきたんだよなと実感
- ハンターズハイ
- 猟師は気が利く人が多くさらに優しい
- 仲間で食べるBBQは最高
この日は師匠をはじめとする先輩猟師たちみなさんのおかげで初出猟することができて計6発撃ち1羽ゲット。
師匠が
「猟をしてる最中は肩が痛いとか腰がいてぇとか体の不調全部忘れる」
と言っていたのが印象的でした。とても集中してるってことです。
年齢を重ねると集中して取り組むこと自体が少なくなってくるので、その点においても狩猟っていいなと思いました。