先日、指定射撃場協会主催の
「初心者安全クレー射撃大会」
に参加しました。
この大会は銃を所持して3年未満くらいの初心者向けの大会です。
参加した感想
想像していたよりスゴく為になり参加して大正解。
銃に不慣れ or 扱いに自信のない初心者は優先して参加すべきと思えた大会。
先々日のフィールド大会にしてもそうですし、イベント参加は普段と異なる経験値が貯まります。
特にわたしは出不精な引きこもり気質なのでこのようなキッカケは有難い。
警察本部後援のオフィシャルな大会で指導員さんも多数参加しており、クラブのローカル大会であれば指摘されないであろう細かなことも教えてもらうことができました。
例えば
- 銃を片手で運搬してはいけない
- 射台やその付近では如何なる時も必ず右回りをしなければいけない。左に向いてはダメ
- 実包を装填するのは前の人の射撃が終わってから(自動銃は特に気を付ける)
など。
細かいことですが、クレー射撃を楽しむ上で安全に最大限配慮することはその人の信頼にも直結します。
ルールやマナーを守ることが本当に大切だと再認識できました。
自動銃へのセーフティフラグ装着もその一つ。
以上総評です。
続いて大会の結果を振り返ります。
初心者安全クレー射撃大会の結果
ルール
競技は トラップ or スキート を選択可能で、8~9割のメンバーはトラップを選択。
わたしも一瞬、あえて不慣れのスキートに行こうか迷いましたがトラップにしました。
迷ったのは経験が少ない方を選択した方がじぶんの為になるかなと思ったからですが、結局慣れてる方で無難にいきました。
この会では、トラップもスキートもどっちも網羅的に教えてもらえるのかなと期待していたので選択式だったのは少し残念。
どっちもやってる時間的余裕はないですよね~。
飛距離はトラップもスキートも56m。
普段射撃場で練習しているのは「飛距離76m」のはず。
いつもの練習時より相当命中しやすいルールです。
クレーはあまり飛ばないということでチョークは2番(インプモデ)をセットしました。
スコア
結果
二の矢有りで合計10枚外し。(二の矢を撃たない人も結構いました)
二の矢を命中させられたのはたったの2枚。
クレーは飛距離56mかつ左右にもほとんど切れない真正面だったので銃のスイングはほぼ上下のみでOKでした。
真正面というかなり優しい軌道でしたけど、1ラウンドで初めて20点を超えられてうれしい。
また最終順位は2位でした。
この前のフィールド大会では最下位だったのでどうせなら逆の1位を取りたかった。
どのような大会であれ上位は素直に嬉しいですね。
射撃時に気をつけたこと
色んなアドバイスを思い出しながら、射台では頭の中で呪文のように以下2つを唱えてました。
- クレーに追いついても銃のスイングを止めない
- クレーに銃口を被せるくらいで撃つ
わたしはクレーに追いつく直前に引き金を引いてしまうクセがあります。
この2つをずっと意識しないと大体クレーの下を撃ってしまう。
上記に加え、今回はさらに4つのことを変えてみました。
- スタンスを教科書通りに
- 掛け声を「ハイ」から「ハー」に
- 先台の持つ位置を毎回意識
- 据銃のときに右手とほっぺたが付くくらい顔と顎を前に出す
①スタンスを教科書通りに変えた⇒右足のかかとを射台の中心に
青色の実習教本通りにスタンスを取るようにしました。
これまでは射台中心に体の中心を置いていましたが、少しだけ角度を左に切ってさらに前に出ました。
射台の□に対して45°だったのが、40°くらいになったイメージ。
そして左足は射台の前方ラインギリギリに。
照星はクレー放出点とぴったりくらいにセットしました。
(教本では照星はクレー放出点の30cm上)
②掛け声を「ハー」にした
射撃動作中は息を止めてはいけない
このような趣旨の記事をネットサーフィンで見かけ、さっそく掛け声を「ハー」に変えて動作中に息を止めないように意識しました。
これまで掛け声は
「ハーイ」or「ハイ」
を使っていたのですが、この発声だと「ハイ」の「イ」を発音した後に自然に息を止めて撃つことになります。
理論的には息を止めると体が硬直して力むので動体射撃には向かないそうです。
逆にライフル射撃のような静的射撃は息を止めてOKみたい。
ちなみに筋トレも同じく息を吐きながら動作することが大事。
この筋トレ理論を知っていたので
「息を止めてはいけない論」
をすんなりと受け入れることができました。
掛け声は語尾を区切らないように
「フォー」「ハー」「ホー」「アー」
これらあたりが良いのではと思います。
③先台の持つ位置
無意識に先台を持っていましたが、毎回同じ位置を持つように意識するようにしました。
持つ場所はちょうど中間あたりに。
持ち手が手前すぎると左手への負担が大きいし、奥すぎると腕が突っ張るので加減がムズカシイ。
わたしのUplandの先台にはちょうど目印になる極小の傷があるので、そこに左手の親指を合わせて卵をやさしく握るイメージで先台持つようにしました。
効果は不明ですが毎回同じ位置を持つのは大事だと思います。
④据銃姿勢
最も大事と言われる据銃姿勢も実習教本通りに。(右側)
なるべく顎を出すイメージを持ちつつ、リブと照星を良く見ようと構えると自然と右手とほっぺたが付くか付かないかの位置で構える感じになります。
手とほっぺを付けるか付けないかハッキリさせた方がいいのかもですが、こちらはまだ試行錯誤中。
毎回同じ位置で構えられるように引き続き練習します。
安全な銃の取り扱いについて学んだこと覚書
- 如何なる時も体は右回転させて移動する
- 銃は両手で運搬する
- 自動銃は遊底を体の正面に向けて、遊底が開いていることを周りにアピールする
- 右手で銃を支え、左肩に銃口を乗せる。左手は添える
- 脱包するとき実包を落とさない
- 実包を装填した状態で銃口を地面に向けない
- 装填は前の人の射撃が終わってから
※③④は自動銃ならではのルール
改めて①~⑦を一通り習えただけでも射撃会に参加してよかったです。
余程危なっかしくない限り、面倒なんでわざわざ他人を指摘しませんからね。
わたしは特に⑤が苦手で二の矢の脱包時に何度も実包を地面に落としていたのですが落とさなくて済む方法を教えてもらいました。
実包を落とさずに脱包する方法
この方法を習ってからは95%くらいで実包キャッチできるようになりました。
実包を毎回落とす人は初心者丸出しだし客観的に見ても不安全で怖いですよね。
遊底レバーが小さくて、指をスライド部分に巻き込んでしまうのでなんとかしたい。
↑これの解決策があったのでまた記事化します。
おわりに
大会2位のご褒美として
- 表彰状
- 景品 カップラーメン1ダース
を頂きました。
また今回は他人の射撃を見ていて
- あの人は据銃で顔がかなり後ろだな
- こっちの人は引き止まりしているな
- 動きが滑らかで上手だな
などなど、色々と他人の射撃を見るポイントが変わってきたことにも気が付きました。
総じて、これからも安全第一で射撃を楽しんでいきたいと思える大会でした。
初心者さんはぜひこのような大会には進んで参加しましょう!
わたしも今回習ったことを実践できるように練習に励みます。
飛距離76mのストレートを20枚割れるのはいつになるのか・・・?
以上!