2024年7月7日
福井ではミニバスケットボール公式戦『前期リーグ』が開催されており、小6になる息子の試合の応援に行きました。
所属しているチームは部員数が少ないこともあり弱小のチーム。
よって、ミニバスを始めて約1年と経験が浅い息子でも試合に出られているしレギュラーの一人です。
ここからは余談ですけど、ウチのチームはとにかく試合数が多く、他のチームが主催するカップ戦・交流試合・練習試合など、県内外を飛び回り、下手すると月に2~3回試合するときもあります。(ミニバスって全体的にそうなの?)
強いチームなら試合ばかりでも面白いのかもですが、弱いチームなので大体負け試合ばかりを見せられ、正直残念な気持ちで帰路につくことが大半。
負け方もイージーミス連発で自分たちから負けに行くような試合運び・・・。
接戦で ”あともう少しだったのに!” みたいな手に汗握る展開はほとんどないです。
たまに勝つ試合でも相手が自チームよりさらに弱すぎるだけという感じで勝っても負けてもモヤモヤが残ることが多かった。
以上、ここまでを一言でまとめると、試合が多いけど負けてばっかりで正直面白くなかった。
ってことです。(余談終わり)
が、
が!
この日、この1試合だけは違いました。
マジで見に行って良かった・・・!
この経験できたことをホントに感謝しています。
・・・
本日は2試合の予定。
幸先の悪いコトに、ベストメンバーのひとりは学校行事で不参加。
ただでさえ弱いのにひとりでも主力不在だったら話にならんやーん。
という感じのスタート。
まあ学生なんでスポ少活動よりも学校行事優先だよねそりゃ。
第1試合は当然のごとくボロ負け。これは相手も強かった。
続く第2試合。
案の定というか予定どおりというか、3Q終了時点で52-35の17点差で負けていました。
途中途中では最大20点以上の差をつけられる場面もありボロ負けムード。
3Q終了時のスコア。上段が相手チーム
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
24 | 14 | 14 | 52 | |
12 | 12 | 11 | 35 |
まあこんなモンですよね、、、という雰囲気の中で最後の4Q。
相手チームはしばらく経ったらスタメンを下げて経験の浅いであろうメンバーを次々投入。
これは事後の推察ですけども
- この点差で逆転されることはまず無い
- スタメン以外のメンバーにも試合経験をさせたい
- 点差を広げすぎないでおこう(わたしたちのチームへの気遣い?)
こんなことを考えていたのではないかと思います。
公式戦とはいっても小学生のミニバスなので、勝利至上主義というよりはスポーツを皆で楽しむことが一番重要だとわたしは思う。
しかし、ここからが怒涛の反撃開始でした。
残り4:30
59-38
ターニングポイントだったと思うシーン。
相手選手はミスからボールを失って転んでしまい、なんとか取り返そうとウチのキャプテンの足を掴んで倒してしまう。
ここで審判が
”アンスポーツマンライクファウル”
をコール。
アンスポ、ミニバスで初めてお目にかかりました。
審判が両腕を交差させて腕を掴むしぐさを見たら
うぉ!アンスポだ・・・!
っと妙に興奮して声が出たのを覚えてます。
キャプテンがこのフリースロー2本をきっちり沈めて
59-40
4Q中盤でようやく20点差を切る。
以降、相手チームはメンバーチェンジの影響もあってなのかオフェンスが機能せず、逆にこちらの得点はおもしろいようにポンポン入っていく。
そんな展開がしばらく続きました。
残り2:00
59-49
10点差。
相手チームは2分半得点無し。逆に自チームは9得点。
もしかしてこのままいけるんじゃね?
とすごい追い上げムード。
こちらの得点が決まるたびに大きく盛り上がります。
逆に相手チームにはすごくプレッシャー掛かっていたと思う。
しばらくすると相手チームにも久しぶりに得点が入り、追い上げの流れを一瞬切ったような雰囲気。
残り1:00
62-51
11点差。
4Qでめちゃくちゃ活躍していた大黒柱のキャプテンがここからも連続得点でチームを牽引。
62-53 +2
62-54,55 +2(フリースロー)
62-57 +2
62-59 +2
残り18.1秒
62-59
59点目の得点でバスケットカウントワンスローをもらってフリースロー1本の場面。
時間も無いけど相手はもう目の前。
ここはフリースローで1点入るよりも、わざと外してオフェンスリバウンドからの2得点が一番理想的だな~と思ってました。
高校生やプロの試合ならそんな戦略もアリなのかなと。
まあでも、キッチリ狙って入るならそれが一番か・・・と思いつつドキドキしながら見ていました。
ひと呼吸おいてキャプテンの放ったフリースローはリングに弾かれましたが、オフェンスリバウンドからのシュート!
惜しくも外れるがもう一度オフェンスリバウンドから副キャプテンのシュート!
ゴール!
62-61
超大盛り上がり。
まさかの理想通りの展開。
1点差。
応援にきてくれていた中1のOBも親たちも一緒になって大歓声。
相手チームのリスタート。
自チームは気力を振り絞り必死のディフェンスで相手のミスを2回誘ってマイボールに。
審判がタイマーの修正を指示。
残り6秒。
サイドからのリスタート。
(息を呑む展開。いい意味でこんなハズじゃなかった。)
1点差となるゴールを決めた副キャプがサイドからボールを出す役。
活躍していた自チームのキャプテンにはしっかりマークが付いており、パスの受け手を探している中、息子がボールを受けに行く。
パスを受け、両足着地と同時に右に向かってドリブル開始。
(急げ急げ!!!)
右45°のミドルレンジ付近に進入。
ここまで来たら相手チームも必死。
囲い込もうとしてくるし、ゴール下は密集地帯。
相手に囲まれそうになりながら、道が無くなる前にそのままの流れでミドルレンジからのジャンプシュート!
いけッ!!!
打ったボールは理想的な弧を描きながらリングに向かう。
(コンマ数秒の瞬間、息を呑んでボールの行方を見守る)
入れっ!!!
・・・パスッ。
リングに触れることなくボールがネットを通る。
うわー!!やったー!!!(周りの大歓声)
呆然としている相手チームは再開のパスを出せないまま終了のブザー。
62-63
試合終了。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
24 | 14 | 14 | 10 | 62 |
12 | 12 | 11 | 28 | 63 |
最大20点差以上からの大逆転勝利。
息子が逆転のラストショット、ほぼブザービーターを決めたッ・・・!
鳥肌が立った。
まるでスラムダンクの山王戦、ラストの桜木花道を見ているようでした。
こんなアツい試合はいままで無かった。マジで涙が出そうだった。
モチロン泣いた親御さんもいる。
スポーツ観戦は好きな方ですけど、じぶんの子どもの試合は別格。
2024年で最高の体験になりました。
いや、2024年どころかここ何十年でもTOPかも。
それぐらい感動した。
こんなに感動したの、いつ以来だろう・・・?
感動で鳥肌立ったことって過去あったっけ・・・?
終了直後、最後のパスをくれた副キャプテンが真っ先に息子の肩を抱いて称えてくれたシーンが特に良かった。
試合終了の挨拶が終わり、仲間が集まって健闘を称えあう姿がマジでかっこよすぎ。
スポーツってなんて素晴らしいんだろう。
息子にとってはバスケ史上最高の体験だったハズ。
この試合は間違いなくいヒーロー、主役になった。
今後もバスケを続けるかは分からないけど、この経験は財産になったと思う。
わたしの心に深く深く刻まれました。
もう一生忘れないと思う。
ありがとう。
あのブザービーターはアツすぎるやろ・・・!
じーん。
タイトル回収
試合を改めて振り返ってみると、ほぼブザービーター以外にもスラムダンク山王戦との共通点が沢山ありました。
スラダン山王戦との共通点
- 最大20点差以上の差を付けられる
- アンスポーツマンライクファウル(インテンショナルファウル)が出る
- ブザービーターで逆転勝利
- 背番号10がラストの得点
-右45°からのジャンプシュート
-スタメンで一番経験が浅い
▽最後のシュート、わたしにはこれにしか見えなかった

出典:井上雄彦『SLAM DUNK』
角度、距離もほぼこんな感じ。
▽写真
▽息子の個人スタッツ
18 | MIN(出場時間) |
12 | PTS(得点) |
1 | REB(リバウンド) |
0 | AST(アシスト) |
1 | STL(スティール) |
0 | BLK(ブロック) |
9 | FGA(シュート試投) |
5 | FGM(シュート成功) |
55.6% | FG%(成功率) |
3 | FTA(フリースロー試投) |
2 | FTM(フリースロー成功) |
66.7% | FT%(成功率) |
5 | TO(ターンオーバー) |
2 | PF(パーソナルファウル) |
▽SCORE
いやーホント、この試合観戦に行って良かった!
後で息子に聞いたけど、シュートを打ったのが終了直前という意識は無かったらしい。
周りに沢山いたので打とうと思って打っただけだったと。
フロー状態に入ってた?単に意識なかっただけ?
たしかにビデオでもう一度打った直後の様子を見てみると、終了のブザーにもピンときていないみたいでした。
結果が出るときってこんな感じなんでしょうね。
このブログエントリーでは、ほぼほぼ事象だけにとどめておき、この経験から色々と考えることがあったのでそのことは別で書いておきます。
以上!!!
この経験から思ったこと➡
▽未読の人は良かったらどうぞ。
泣く。