このように考えたことはないでしょうか?
わたしも今から約10年前の2011~2013年にかけて株取引に挑戦し、多くの時間とお金を失いました。
この時期はよく眠れなくなったり、夜中に目が覚めたり仕事中も株価が気になったりなど、色々と経験しました。
そのときの実体験談を、株を始める前の自分に向けて記事にしておこうと思います。
最初に結果だけをお伝えしておくと
- 取引期間は約3年
- 現物&信用取引
- 約40万円の損失
- デイトレ、スイングトレード
- 取引は往復で約350回
このような感じ。
お金と時間を失い、かつ精神的にもかなり消耗していました。
それでも幸い、再起不能になるような致命的な失敗だけは避けられ、この経験が人生において大きなプラスになっています。
それでは、詳しくお伝えしていきます。
記事の内容(もくじ)
株取引を始めたきっかけ
わたしが株を始めたきっかけは、住宅ローンを組んだことです。
住宅ローンを組むときに、初めて金利というものを意識し、その卑劣さ?強力さ?に相当打ちひしがれました。
2011年のローン金利は約2%くらいで、2,000万円を35年借りるとなると返済総額は2700万円ほどになることを知りました。
このプラス700万円上乗せして返済しないといけない事実が衝撃的すぎました。
700万!!??はぁぁぁぁぁぁぁ~????
いやいや、これはお金持ちはお金を働かせてれば一生安泰じゃねーか。
金持ちはますます金持ちになるし、貧乏人はますます貧乏になる仕組みじゃん
と、そのとき初めて知ったのです。
今でこそ、それは当たり前のルールで、それが資本主義社会ということは理解しています。
しかしこの時は、社会のこともお金のことも何も知らなかったのでショックでした。
これはなんとかして搾取される側から抜け出さないと・・・!
持たざる者の平民がお金を増やすには株しかない・・・!
このように考えました。
今でも、その当時の憤りの気持ちは忘れてません。
株取引で有名だったcisやBNFのように、自分も努力すればなれる!
と思っちゃうんですよね。そんなわけないのに。
マジで、裁量トレードで安定して利益を出せるのは1%以下の天才だけです。
ここは絶対勘違いしちゃダメなポイントです。
すべての取引の結果
最初の資金は30万円。
これを2倍→2倍→2倍・・・。
のようにしていければ・・・!
なんて甘い考えをもって始めました。
初っ端から1万円くらいの損失を出して、結局取引を辞める最後まで、瞬間的にもプラスに転じたことは無かったはず。
これは正直相当センスないですね。
その後、信用取引にも手を出したのでMAX約100万円くらいを口座に入金したと思う。
2011~2013年の約3年間で、売買は往復で350回。
(出力できるデータによって多少の差があるのは何故だろう・・・?)
取引結果は次の通りです。
勝ちトレード
0円以上のプラスになった取引
◇件数:161件
◇合計金額:+1,174,090円
◇1回あたりの利益:+7,292円
161÷350で、勝率は46%でした。
負けトレード
マイナス1円以上になった取引
◇件数:189件
◇合計金額:-1,543,732円
◇1回あたりの損失:-8,167円
負け率は54%。
この数字、当時は一切頭に無かったです。
どれくらい勝って、どれくらい負けているのかまったくわかってませんでした。
こんな感じでトレードしてて、勝てるわけがないですよね。
トータル
損益:-369,642円
信用取引にも手を出したし、もちろん売り方もやっていました。
正直、これだけで済んでよかったと思っています。
2chで色々な人を見てましたけど、-5,000万円を叩き出すような人もいましたからね。
損失を出した原因
当時は一切振り返りや分析をしなかったので、今更ですが原因分析と振り返りを行いたいと思います。
最初に言っておくと
という絶対的なものはないです。
当時を振り返ると、わたしが勝てなかった原因は以下2つが大きいと思います。
- 感情のままトレードしていた
- 振り返りと分析を一切していなかった
深掘りしていきます。
感情のままトレードしていた
負けたら取り返えそうと熱くなって追加でトレード。
勝ってもアドレナリンが出ているので熱くなって追加トレード。
冷静に考えて、これで勝てるわけがありませんよね。
そして銘柄選びは基本的にカン。
なんとなく値上がりランキングや値下がりランキング、2chの株板で話題になった銘柄などをチョイスしてました。
こんなやつが目の前にいたら、100%負けると確信が持てます。
それでも、やっている最中の本人は分からないんですよ。
信じられないですけど。
振り返りと分析を一切していなかった
感情でトレードしていたのもあって
このような振り返りや分析は、一切していませんでした。
ただ毎日の値動きに一喜一憂して、ほとんどギャンブル中毒みたいなモンですね。
これも先ほどと同じですが、こんなやつが目の前にいたら100%負けると断言できます。
株取引だけでなくとも、普段の仕事でも何でも、振り返りや分析を一切せずに向上はありえません。
当時はこういった原理原則をまったく無視していました。
というよりも、自分が何をやっているかすらわかってませんでした。
経験から得たもの
株取引の経験から得たものは2つ。
- 読書習慣
- 株取引の経験そのもの
今までもこれから先も、相当大事であろう
読書習慣
を身につけることができました。
これが、わたしが株で失敗して学んだ最大のメリット。
過去の自分に最も強く言いたいこと
読書は大事、めちゃくちゃ大事。なんでもいいから、本を読め!
なんでもいいと言ったけど、手始めにちきりんさんの本を読め!
最初はトレードに関する本だけ読んでいたのですが、なぜか実話ベースの自伝やビジネス書も読むように。
最近もまた読書熱があがっており、かなりの本が積読状態です。
そしてもうひとつ得たものが、証券口座を開設して実際に取引をした経験そのものです。
この経験のおかげで、2020年からつみたてNISAやジュニアNISAをすんなり始めることができました。
合わせてインデックス投資もしていますが、ようやく株取引の負けを全部取り返したところです。
まとめ
さいごにまとめます。
- 住宅ローンを機に、金利の怖さを知って株取引を始めた
- 無知すぎて感情トレードし、結果マイナス40万円
- NYの株価が気になって夜眠れない、仕事中も株価が気になりすぎて精神消耗
- 一般的な感覚の持ち主は、短期の株取引では勝てないことを知る
- この経験から、すんなり王道の投資を始められた
- 読書習慣がついた
もし仮にもう一度、株取引などの短期トレードをするなら自分にやって欲しいことは3つ。
2.分析
3.改善
当ったり前のことですけど、自戒を込めて書いておきます。
長くなりましたが、これで以上です。
それでは今日もよい1日を~!